自在ホンヤク機の社会実装(発達障害)

Jizai2050プロジェクトの目標は、私たちの日常的なコミュニケーションを支援することを通して、ひとりひとりが真にこころ豊かな暮らしができるダイバーシティ&インクルージョン(多様性と包摂性)の理念にかなった社会の実現に貢献することです。

私たちの研究チームでは、自閉スペクトラム症(ASD)の方と定型発達の方との「あいだ」に生じるコミュニケーション上の困難を軽減しうる機能を搭載した「自在ホンヤク機」の開発、ならびに社会実装を短期的な目標としています。「あいだ」とはASDの方と定型発達の方のコミュニケーション様式に違いがあるという観点に立ち、発達障害の方と家族、支援者などと協働して開発する「自在ホンヤク機」を実用化することが、私たちの初めの一歩です。この取り組みから得られた知見を活かし、Jizai2050の長期的なビジョンにある、すべての人々が真にこころ豊かに暮らせる社会の実現に向けた「自在ホンヤク機」の実用化を掲げています。

具体的には、まずは次のような研究に取り組んでいきます。

  • 「自在ホンヤク機」に搭載すべき要素機能の特定
    ASD当事者とその家族、当事者の職場の同僚、支援者などが経験したコミュニケーション上の困難、ならびにそれを軽減しうる機能について定性的、定量的調査を行う。
  • 「自在ホンヤク機」の試作機(プロトタイプ)の社会実装
    さまざまなフィールドやステークホルダーと協働し、調査から発見できた要素を搭載したプロトタイプを実際に使ってみていただき、改良点を活かしたアジャイル開発と社会実装を進めます。
  • 知覚・認知的多様性と物理的環境との相互作用の探求
    人と人との関係性だけでなく、人と物理的環境との相互作用にも着目し、知覚・認知特性に応じた心地よい職場環境のあり方とコミュニケーション促進条件の特定を行います。

研究メンバー


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