こころのwell-goingにつながる長期的神経指標の開発

人間の感情には、喜怒哀楽などのほかに、これらの感情が複雑に混ざりあった高次の感情があります。私たちが開発を進めている「自在ホンヤク機」を使って人間のこころの状態を正しく読み取るためには、これらの高次感情の読み取りが不可欠です。加速研究開発課題では、高次感情の指標について研究を行っているライプニッツレジリエンス研究所(LIR)の研究者と、既存の研究開発項目、特に、研究開発項目1の筒井・佐々木・北城、および同4の中村の4名のPIが連携することで、本プロジェクトの研究開発を一層効率的に推進することを目指します。

「こころのwell-goingにつながる長期的神経指標の開発」では、脳波から「恐怖や不安の解消(安心感)」および「感情の乱れに対して動揺しないこころ(レジリエンス)」にかかわる成分を同定し、リアルタイムに読み出す技術の開発を目指します。具体的には、主に次のような研究に取り組んでいきます。

  • 長期的に持続する恐怖や不安を解消すること(安心感を得ること)にかかわるシグナルを明らかにする。
  • 感情の乱れに対して動揺しないこころ(レジリエンス)にかかわるシグナルを明らかにする。
  • これらのシグナルについて、定型発達と発達障害における違いを明らかにする。
  • これらの同定したシグナルを用いて、リアルタイムで高次感情を正しく読み取ることができるようにする。

研究メンバー


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