本開発では、コミュニケーションを支援する「自在ホンヤク機」を開発し、多様な人々を包摂する社会を提示する。神経科学・分子生命科学と、VR/AR・ロボット工学の分野を融合し、脳波・自律神経系の計測や、体液のエクソソーム解析から、こころとからだの連関のしくみを解明し、それらを定量化する技術を研究する（こころの機序解明）とともに、VR/AR やロボティクスの技術を駆使した知覚・認知や運動機能への介入法を研究する（こころの状態遷移）。これらの成果を融合して開発する「自在ホンヤク機」は、個人、個人間、あるいは、数人から数十人程度の小グループを対象としてコミュニケーション支援する（社会実装）。発達障害の当事者・家族や、社会参加の現場を対象として開発を進め、GIGA端末更新時には学校を現場とした実証を目指す。この展開のために必要なELSIについて、多様なステークホルダーと協働し、真に包摂的な社会を目指す。
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